登山での出会いを考える
~インターネット掲示板を利用した出会いの模索について~
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一時期、日常生活における絶え間ない孤独にさいなまれ、半ば自暴自棄になりながら単独登山を続けていた時期がある。自分がとてつもなく無価値な人間に思え、自分を無価値としている世の中もまた価値のないものだと思えていた。
解決策を模索していたところ、
「これって、一緒に山に登ってくれるかわいい恋人がいれば解決されるのでは?」
という結論に至り、同じ趣味で恋人を探そうと決意する。
となれば、手段の分析だ。
○職場の登山サークル
よく職場内・サークル内恋愛が発生しているが、私が恩恵にあずかったことはない。
サークル内で恋愛すると大体、サークルに来なくなる。
そもそも、私は職場のサークルが苦手でキャンプ的な生ぬるいイベントには参加しないようにしている。上高地まで行ってキャンプだけとか言語道断。そこまで来たら穂高岳目指すでしょ。というスタンスのもと行動していると年1~2回の参加となる。しかも、珍しく出てきても寡黙に山を登り続けているか、写真を撮っているため、あまりお友達すらできない。
よって、却下。
○山行中のナンパ
そもそも、そんなコミュニケーション能力があったらこんな悩みを抱くわけがない。
単独行女子にそんな目的で近づくなどポリシーに反する。彼女らはおそらく友達がいないわけではなく、独りで山を楽しみにきているのだ。
よく単独行山ガールがおっさんに絡まれているが、とてもかわいそうに思う。
よって、却下
○フェイスブック
募集型のコミュニティがあるようである。私は、フェイスブックはアカウントだけ登録して友達数名の状態なので、こんな男が絡んできたら明らかに怪しい。
よって、却下
○インターネット募集型のサークル
どうせ、内輪で力関係が出来上がっている。
こういうのは、サークル内で上位のポジションでないとそういう恩恵にはあずかれないのだ。規約では恋愛目的禁止と書いてあるが、サークル内で一定以上のポジションを確保できるようキャラであれば罪には問われないのであろう。私は罪に問われる側の人間である。何なら、何もしていないのにいやらしい目で見たとか言って糾弾される自信すらある。写真を見るととても楽しそうであるが、なんとなく自分にはムリそう。
みんなでワイワイ楽しめる感じの人ならおススメ。
山頂カフェ
○インターネット募集型の掲示板【おすすめ】
4人くらいとお友達になれた。
大手 掲示板 山コム
都内在住20代会社員(男)
手始めに男性とお友達になる。
山行経験は自分と同じくらい。
一緒に八ヶ岳の天狗岳に日帰りで登る。
帰りに怖い話で意気投合し、空木岳の避難小屋に行く約束をする。
山に行くお友達ができてよかった。
県内在住20代後半看護師(女)
登山未経験者だったが、燕岳(日帰り)に登ることとなる。
異常を感じた場合はすぐに引き返すという条件のもと一緒に登る。
普段から運動経験があるということで、日帰りでも全く問題なく一緒に登れた。
その他は霧ヶ峰に行ったり、星を見に行ったり一緒にのみに行ったりする仲になるが、県外に移住したため疎遠に。
20代後半外国人(女)
日本語は全く問題なく話せる。英語もほぼ完ぺきらしい。
ワーキングホリデイ日本に滞在し、母国でも山に登るらしいが日本人に山に登る知り合いがいないため募集したとのこと。
唐松、五竜等に登る。
帰国後、彼女の母国に2回ほど遊びに行った。
県内在住20代前半学生(女)
就職活動がひと段落したので、前からやってみたかった山登りを始めるために募集したそう。
美ヶ原、天狗岳等に登るがそのうち疎遠に。もっといい人でも見つけたのだろう。
○インターネット募集型の掲示板で異性のお友達を作るコツ
下記のことをやるとイタイ人と認定される場合があります。
簡単なことですが、いろんな投稿をみると当てはまってる人が多いです。
・自分から募集しないこと
女性からの募集には男性が群がる現状にありますが、その逆は供給過多。
たまに、男のくせに山ガールのみ募集とか書いてる人がいますが、気持ち悪いのでやめましょう。
・連投はやめましょう
女性の募集にばかり反応している男は目立ちます。
どうしてもやりたいのなら、サブ垢を作りましょう。
・まともな言葉遣いを心がけましょう
初めからため口、支離滅裂な会話はイメージダウン。礼儀正しく。
・初心者の方はねらい目
自分がそこそこ経験がある場合、初心者の方はねらい目です。
道具の購入の相談、買い物に行ってるうちにすぐに仲良くなれます。
だいたい知ってることを説明するだけで「ヘェー」ってなります。
〇山行の注意点
・相手の技術、体力の見極めは慎重に
残雪期の投稿を見ていると槍や穂高の募集があったりします。
命を懸ける可能性がある所に行く場合に、初見の人と行くのはナンセンスです。
遭難のもとです。
・相手が初心者の場合は接待
相手がケガをした場合は最悪、背負って降りる覚悟をして臨みましょう。
初心者は山岳保険になんて入っていません。
また、行動食、水が尽きる場合を想定して余分に持っていきましょう。
ねん挫したときに貸すポールも忘れずに。
想定しうる限りのことは想定しましょう。引率者である自分の責任になる場合があります。
また、相手が初心者の場合は自分が何度も登ったことのある山を選んで提案しましょう。
トイレヤ水場の位置を把握しているだけでも頼もしく見えるものです。
○最後に
掲示板でやり取りし、はじめてラインやアドレスを交換したときは、こちらから本名を名乗りましょう。相手が常識人なら名乗り返してくるはずです。
その後、フェイスブック等のSNSを駆使し相手の素性を調べます。(こちらが調べられる可能性もありますが)
これを事前にやっておくことで、不要なマッチングを避け双方の労力を減らすことができます。
合わない相手と長時間山に登るなんて苦痛ですからね。
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