登山に持っていくカメラを考える
EOS60Dについて
CANON EOSM3 を購入する前は、CANONのEOS60Dを登山に持って行っていた。
このEOS60Dは、外装がマグネシウムからプラスチックに変更されたため、重量は675gと軽く、バッテリーの持ちがよいため、非常に使いやすかった。あとは、一応、防塵防滴(レンズが防滴仕様ではないため雨天で使用したことはないが)らしい。
しかし、いかんせんデカい(フルサイズユーザーから比べると小さいほう)ため、ザックの奥底に仕舞い込まれ、登山に持って行っても使われる機会が少なかった。
また、画像エンジンもDIGIC4のため、最新のカメラに比べると高感度耐性に余裕がなく星景写真にも使いにくくなってきた。
カメラは撮らなければ意味がない。
そう思った私は、小型で軽量なカメラを探してみることとした。
条件は
- canon(レンズ資産が使える)
- バルブ撮影が使える。
- 本体価格が5万円程度
- 本体重量がEOS60Dより少ない
- センサーはAPS-C以上
以上である。
EOS kissX7 と M3 との比較
以上の条件を比べると、カメラは上記2種類に限られる。
EOS M3 の質量は319g(本体のみ)EOS Kiss X7は370g(本体のみ)
なので重量はさほど変わらない。
AF性能についてはM3が劣るらしいが、どうせ私が山で撮る写真の90パーセント以上は風景写真だ。
また、一眼レフ用のレンズもアダプターを介してつけられるらしい。
あとは、ガワの大きさの比較になる。
M3とX7 両方のカメラの実機を用意することは不可能なので、手持ちのX2と比較することにした。
左がEFM-22を装着したM3 右がEF50 F1.8Ⅱ
ちなみにX7は私が最初に買ったEOS kissDNと同じくらいの大きさだった気がする。
ということは、X7はX2より少し小さくなる。
写真を見てわかる通り、厚さと高さに違いがみられる。ペンタ部が省略されて、フラットなのがコンパクトさに一役買っている。
横幅は同じくらいか。
レンズ抜きで考えれば、M3は各社の大型コンデジと同じくらいの大きさで、レンズの部分だけ飛び出ていることになる。
もう一点、M3には露出補正のためのダイアルが搭載されており、地味に便利である。
kissシリーズにはサブダイヤルが搭載されていない(DNにはあった)ため、露出補正を行おうとするとファインダーをのぞきこむか、背面パネルに表示させねばならず非常に面倒だった。
このようにダイヤルがあれば、一目で設定がわかるし、ワンタッチで設定を変えられるため楽。
多少、回すのに硬い気もするが勝手に回転するよりはまし。
最後に決め手になったのが、「kiss」という名称。
左がEFM-22を装着したM3 右がEF50 F1.8Ⅱ
ちなみにX7は私が最初に買ったEOS kissDNと同じくらいの大きさだった気がする。
ということは、X7はX2より少し小さくなる。
写真を見てわかる通り、厚さと高さに違いがみられる。ペンタ部が省略されて、フラットなのがコンパクトさに一役買っている。
横幅は同じくらいか。
レンズ抜きで考えれば、M3は各社の大型コンデジと同じくらいの大きさで、レンズの部分だけ飛び出ていることになる。
もう一点、M3には露出補正のためのダイアルが搭載されており、地味に便利である。
kissシリーズにはサブダイヤルが搭載されていない(DNにはあった)ため、露出補正を行おうとするとファインダーをのぞきこむか、背面パネルに表示させねばならず非常に面倒だった。
このようにダイヤルがあれば、一目で設定がわかるし、ワンタッチで設定を変えられるため楽。
多少、回すのに硬い気もするが勝手に回転するよりはまし。
最後に決め手になったのが、「kiss」という名称。
この軟派な名前はどうしても気に入らない。そもそも、私ごときがkissなんぞと書かれたネックストラップを首にかけて出歩いていると事案になりかねない。
と、半ば強引に理屈をこじつけてEOSM3を購入した。
購入に関しては下記の点が不安だった。
購入に関しては下記の点が不安だった。
- シグマやタムロン、トキナーなどのサードパーティー製レンズは正常に作動するか。(特にトキナー)
- AF性能が他社のミラーレス並みか若干劣るとの批評であるが使い物になるのか。
- 比較明合成に使うため何百枚と写真をとるが、バッテリーの持ちは。
- レリーズが使えないという致命的な欠点はカバー可能か。
これらを踏まえて、EOSM3の使用感を書き綴りたい。
EOSM3のレビュー
最初の疑問点
- シグマやタムロン、トキナーなどのサードパーティー製レンズは正常に作動するか。(特にトキナー)
について触れてみたい。
純正の
EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM は全く問題なく正常に作動した。
次に本命の
トキナー AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5
一番気に入っているレンズなので、これが動かなかったら泣く
結果は、問題なくAFが作動しました。
むしろEF‐MレンズじゃないEF,EFSレンズよりも早いくらい。ピントも正確に来る。
そのほかに私が持っているサードパーティー製レンズを確認してみた。
タムロン AF18-200mm F3.5-6.3 XR Di II
SIGMA 50mm F2.8 Macro
タムロン AF28‐75 F2.8 Macro
これらの機種は全てAFが動作。
ただし、レンズの設計が古いのとM3のAF性能がそんなに高くないため、ピントが合うまで結構ストレスを感じる。
SIGMA 50mm F2.8 Macro
タムロン AF28‐75 F2.8 Macro
これらの機種は全てAFが動作。
ただし、レンズの設計が古いのとM3のAF性能がそんなに高くないため、ピントが合うまで結構ストレスを感じる。
- AF性能が他社のミラーレス並みか若干劣るとの批評であるが使い物になるのか。
確かにM2よりは進化している。しかし、一眼レフよりは大幅に劣る。
夕方以降の屋外や、撮る対象が真っ黒、真っ白な平面だとAFは効かないと考えたほうがいい。
結構、迷った挙句に根を上げることもあってストレスがたまるので、暗くなって来たらMFピーキング機能をつかって手動でピントを合わせましょう。
- 比較明合成に使うため何百枚と写真をとるが、バッテリーの持ちは?
公称値は250枚。ディスプレイ操作等も含めると200枚弱が実感。気温が低くなるとさらに撮影枚数は少なくなる。
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純正バッテリーは高いため、山に持っていくならこれがおすすめ。
USB充電が可能になります。スマホなどの充電のために、モバイルバッテリーを携帯される方は多いと思われるので、電源の統一化が図れる。
USB充電が可能になります。スマホなどの充電のために、モバイルバッテリーを携帯される方は多いと思われるので、電源の統一化が図れる。
- レリーズが使えないという致命的な欠点はカバー可能か。
比較明合成、タイムラプスともに有線接続のレリーズまたはスマホを利用することがメジャーだと思う。
しかしM3は、この両方に未対応。赤外線リモコンを使用するしか方法がない。
買う前からわかっていたが、これは困る。
百歩譲って、有線接続ができないのは許す。
ただ、スマホで撮影できるとうたっているEOS RemoteやCamera Connectでタイムラプス機能がないのはどうなのか。
ちなみに上位機種ではタイムラプス撮影が可能とのことである。
これは、単なる技術的な問題ではなくcanonの商業戦術であるように思う。
これで、不満があるなら上位機種を買えということだろうが、その手にはのらない。
私はある程度画質があって、小型軽量に特化したカメラを求めているのだから。
これから販売されるであろうEOS M4、M5にまともな遠隔撮影の方法が用意されていないならば、私は他社のミラーレスに乗り換えるつもりです(富士フィルムとか)。
所詮、M3はcanonにとってはエントリー機種です。次機種の立ち位置に少しでも変化があるように祈ります。
さて、本題に入るが、
M3でタイムラプスを撮影しようと思ったら、一番簡単にできるのはこの機種です。
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赤外線撮影も可能なため、EOSM3で使用できる。
赤外線のため、角度距離に制限はあるが工夫すれば何とか固定できる。芋虫みたいな形状のため、非常な労力を要するが。
赤外線のため、角度距離に制限はあるが工夫すれば何とか固定できる。芋虫みたいな形状のため、非常な労力を要するが。
最後に
タイムラプスのくだりで不満を書いてしまいましたが、総合的に見ればいいカメラだと思います。
高感度耐性、画質については、今のところ不満はありません。
canonのミラーレスは投げ売りされる傾向があるので、興味のある方はもう少し待って(M5が発売されてから)M3を買うと非常にお得な買い物ができると思います。
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